部署ごとにバラバラ、トップダウンも限界だった社員120人の福祉企業が「組織の左腕」で変わったリアルな軌跡
このコラムでは、「組織の左腕」を導入していた企業のその後についてご紹介します。
今回取り上げるのは、大阪府八尾市を中心に福祉事業を展開する株式会社くれはプランニングです。
本記事では、同社が組織コーチングを導入した背景から、現場で起きた変化、そしてサービスを卒業するに至った理由までを、社長と参加メンバーのインタビュー動画をもとに紹介します(最後に動画のリンクもご紹介しています)。
導入前の組織課題

大阪府八尾市を中心に多様な福祉サービスを展開する株式会社くれはプランニング。
同社の現場には、以下のように専門性の異なる職種が集まっています。
・看護
・介護
・療育
・事務
・訪問介護
そのため以前は、
・部署ごとに目的や価値観が違う
・現場同士のコミュニケーションが少ない
といった課題がありました。
社長の田中信吾さん自身も部門間の連携不足を半ば諦めており、約120名に拡大した組織においてトップダウンの意思決定も限界を迎えていたといいます。
そんな中で田中社長が注目したのが、「属人的仕組み化」を掲げる「組織の左腕」のコーチング研修でした。
ホストクラブのように多様な人材が集まる組織でも高い教育効果を上げている点に、自社との共通点を見出し、導入を決断します。
導入中に起きた組織の変化

しかし、突然研修の実施を知らされた現場の反応は、決して前向きなものばかりではありませんでした。
参加メンバーの中には「正直ちょっと胡散臭い、怪しいと思った」という率直な声もありました。
それでも研修を重ねる中で、お互いの内面や価値観について自己開示する機会が増えていきました。
それまで見えなかった思いや考えを共有することで、部署を越えた理解が生まれ、コミュニケーションの質が大きく変わっていきます。
さらに会議のあり方も変化しました。
以前は社長が意思決定を行う場だった会議が、メンバー同士で課題を設定し議論する場へと変わっていきます。
やがて、社長が参加しない会議でも現場主体で意思決定が進むようになり、組織としての自律性が高まっていきました。
もちろん、組織の急激な変化には痛みも伴いました。
新しい文化や価値観に適応できず、会社を去るメンバーもいたといいます。
しかし田中社長は、「やりたい未来に進むためには必要な過程だった」と振り返り、『組織の左腕』導入の決断は間違いではなかったと語っています。
参加したメンバーの意識変化

コーチングに参加したメンバーの中でも、特に大きかったのが仕事に対する意識の変化です。
例えば、以前は「仕事はやらなければならないもの」と公言していた社員さんは、研修を通じて「自分が何をやりたいのか」「会社でどんな役割を担いたいのか」を考えるようになりました。
また別の社員さんも、単に与えられた業務をこなすのではなく、「この行動が将来どう繋がるのか」を一段深く考えるようになり、自ら課題を設定して提案するようになったといいます。
さらに、周囲の意見を優先しすぎて疲弊していた社員さんが「自分の軸」を見つけ、会議の場でもはっきりと意見を言えるようになったという変化もありました。
こうした個人の変化によって、社員の中から未来志向の新しい事業提案までもが生まれるようになったといいます。
なぜサービスを卒業(解約)したのか

こうした社員のみなさんの変化の結果、同社では、田中社長が「みんなが勝手に進めてくれるので、若干寂しい」とこぼすほど、現場メンバーが主体となって組織運営を進められるようになりました。
「『組織の左腕』を利用していなかったら、この会社は従業員100人の壁を超えられず、緩やかに組織が崩壊していたはず」と話すほど、その効果は大きなものだったそうです。
では、なぜ同社は「組織の左腕」を解約したのでしょうか。
結論から言うとサービスへの不満ではなく、「依存しすぎるのも良くないと思い、一回辞めた状態で、自分たちで同じことをできるのか検証してみたかったから」だといいます。
そして実際に辞めてみて、比較検証のために他のサービスも利用してみた結果、「組織の左腕が自分たちに合っていると感じたので、また利用することも考えている」と田中社長は話します。
さまざまな成長・変化を遂げた社員の方々からも「また『組織の左腕』で自分たちの話を聞いてもらいたい」といった声が聞かれました。
詳しくは動画でご覧ください
動画本編では、社長だけでなく実際にコーチングに参加した現場メンバーのリアルな声が語られています。
「怪しい」と思っていた当初の率直な印象から、組織の中で起きた変化まで、かなり具体的に話されています。
業績の停滞に悩む経営者の方や、社員の主体性を引き出したいと考えている方にとって、多くのヒントが得られる内容です。
詳しくはぜひこちらの動画をご覧ください。